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まず野口代表のプロフィールをお願いします。
I.H.D創都を立ち上げる以前、大手住宅メーカーに勤めていました。この会社で設計だけでなく営業から現場、積算、クレーム処理まで、すべての業務を経験しましたが、次第に効率の悪さを感じ始めていました。
顧客の意見がダイレクトに反映され、スピーディーにニーズに応えられる空間作りをしたいと独立したのが36歳の時。初めはオリジナル家具の制作からスタートしました。その後、店舗、ショールームなどを多く手がけ、現在は住宅も受注するようになりました。
会社のポリシーをお聞かせ下さい。
店舗にしても、住宅にしても、設計をする上で基準となる重要な単位は、尺やメーターではないと考えています。それを我が社では「Hearty Module(ハーティー モジュール)」といっています。つまり心の尺度ですね。オーナーとの心のつながりの深さ、長さこそ、一番重要だと思っています。だからこそ、要望には的確に答え、スピーディーに処理できるよう努力しています。
住宅をデザインする上で大切にしていることはなんですか?
何より、「オーナーを引き立てるための家づくり」を心がけています。初対面のオーナーでも長年のカンで、ある程度の趣味趣向を見抜くことができます。その人の着ている服の色とか、持っているペンとか、バッグなどの持ち物からね。
まずはオーナーに合う色を選び、トータルバランスを考えることで、デザインを練っていきます。オーナーの好みを知り、それに沿って合うデザインを作り上げていくというのが、私の手法の一つです。そのため、よく美術館に行きますね。優れた絵画の構図や色の配分などを見ていると、自然とアイデアが浮かんでくるんです。
日本の住環境を考慮した建築とは?
空気がよどまないように窓を配置し、風がながれるような住まいを設計しています。湿気の多い日本の住環境で、空気の入れ換えができないのは、よくないですから。また、植物を部屋の中に取り入れるよう心がけています。人間も植物も心地よく呼吸できるという空間が大切なんです。
オーナーのこだわりとコストのバランスをどう解決されていますか?
不況の時代ということもあり、「安くしてほしい」という要望があります。そこで「価格をデザイン」する努力をしています。デザイン力で見せ場を作り、コストパフォーマンスのよいものを作り出しています。
同じコストで期待以上の満足度を得て頂いている、と自負しています。
また、コストを抑えるため、シアトルのデザインセンターで大量に買い付けをしています。コンテナで輸送することで、価格が抑えられるのです。建材や家具の他、照明やテキスタイルなど、シアトルにはデザイン性が高く機能的な商品が多いですね。
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トレンドになっている建材やデザインはありますか?
エコブームということもあり、木の温かさをプラスする住宅が増えてきましたね。といっても、木を使うのはほんの一部。スタイリッシュな中に、温かみをプラスするという手法です。シアトルの木材は材質がよく、住宅にとりいれるのにはすごく適しています。特にマーヴィン製の木枠の窓を住宅によく利用しています。
また、最近はレザーを壁面に使うことが多いですね。黒のレザーを使うと高級でスタイリッシュに仕上がります。店舗でよく使っていましたが、住まいにも取りいれるようになりました。この素材は我が社のオリジナルです。
いままで手がけられてきた中で、印象に残っている設計は?
以前、私どもの作った車のショールームを見た方から、ショールームのような家に住みたいというご要望をいただきました。
自慢の車をいつも見ていたいということですね。車庫と住まいをガラス張りにして、車をガラスのショーケースに収めるようにデザインしました。店舗のデザインを多く手がけているため、ショップやカフェのような住まいを希望する方もいらっしゃいます。
こういうご希望は、得意とする分野ですので、大歓迎ですね!
子どもの頃の話を聞かせてください。
子どもの頃は絵を描いたり、色を選んだりするのが好きでしたね。母親が選んだ服が気に入らず、幼稚園の時ひどく怒った覚えがあります。(笑)
それだけ、色やデザインにこだわりがありましたね。またプラモデルが好きで、よく作っていました。今でも緻密で、デザインが美しい物に興味があります。こうした色やデザインの感覚が、今の仕事には生かされていると思います。
最後に今後デザイン設計してみたい理想の住宅を教えてください
どの角度から見ても絵になる美しい家を作ってみたいですね。
家というのは六面体であるため、すべての角度から美しく作ることは難しいんです。外観の美しさにこだわった家にチャレンジしてみたいです。
それから、山や海、空や庭、家の周りのすべてを取り込んだ「パノラマの家」をデザインしてみたいですね。庭やアプローチのデザインも含めてね。これは私が住みたい家ですけど(笑)。
自分が住みたいと感じる家を、これからも自信を持ってご提案していきたいです。

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